怨み節という名のポエム

もうそろそろ現実と向き合わなければと思いながら、それでもやっぱりどこかで実感がなくてそれこそ悪い夢の中のようで文字にするのが怖かったのだけれどこうして多かれ少なかれ人の目に触れるところに気持ちをアウトプットする作業はしておかなければ精神衛生上よろしくないと思い、今文字を打ち始めた。

ジャニーズのことばかり綴っていたこのブログでジャニーズとは関係のない話をしたのは3月の頭のこと。ナイトメアというヴィジュアル系バンドのギターの柩さんという人の話だった。その約1ヶ月後、なんとナイトメアは活動休止を発表したのである。年末に思い立ってライブに行ったことも自分の誕生日に本命である柩さんのインストがあったこともすべてが虫の知らせのように思えてならなかった。発表されたその日はショックなのは当たり前にショックだったのだけれど、どうしてもナイトメアというバンドと活動休止という言葉が結びつかなくてまぁ兎にも角にも実感が湧かない。今までに予兆も予感もいくらでもあったはずなのに。
活動休止が発表されたのは4月2日のこと。この時点で行くことが決まっていたライブは遥か1ヶ月以上先の1本のみ。もうまるで生殺しのようだった。

その約1週間後の4月8日。私は東京はお台場にあるライブハウスZeppDivercityTokyoにいた。この日にライブがあるということなどは関係なく単なる私用で半休を取っていた私。そのことに気付いてからはもうただただ衝動のまま、当日の朝チケットを確保して夕方には新幹線に飛び乗っていた。こんなに感情だけで動いたのは久し振りで、妙な高揚感に包まれながら会場に到着して友人と合流すると「本当に来るとは思わなかった」と言われてしまった。自分でも何やってんだろうと新幹線の中で何度も思ったけれど、ひとつも後悔はなかった。

聴き飽きる程に聴き慣れたSEでメンバーが登場してこの曲で始まるライブに行きたいなぁと思っていた曲でライブが始まる。視線の先にはいちばん必死で追いかけていた頃と同じ赤い髪の本命。
MCで本人の口から言われて初めて気付いたのだけれど、なんとここ数年封印されていた彼の代名詞でもある口のピアスが復活していた。もう絵に描いたように泣きながら崩れ落ちた。私がこんなに突き動かされるようにしてここへ来たのはこの為だったのかとさえ思った。大好きな大好きなおくちのピアス。すぐに気付かなかった自分に若干ショックを受けつつも(いやだって遠かったし!)嬉しくて嬉しくて、昔に戻ったみたいで、活休のことが一瞬頭から消えていた。
MCだって相変わらずのノリだしみんな仲良しで活休なんてうそなんじゃない?夢なんじゃない?って。でもやっぱり黄泉さんの声は状態が悪くて、聴くのが辛くて思わず耳を塞ぎたくなることが何度もあった。それになんだか黄泉さんひとりで腹を括ってしまったように見えてしまって、どこか遠くに行ってしまいそうに思えてしまって、不安で不安で仕方がなかった。
思えば黄泉さんはいつだって「終わり」を見据えていたように思う。初めての日本武道館の時ですら「いつまで続けられるかわからないけど」と、決して永遠を誓ってはくれなかった。黄泉さんだけじゃない、ナイトメアは大きな夢を見ながらもいつもどこかで常に「終わり」を見ていたような気がする。ヴィジュアル系というジャンル故にというのもあるのかな。現にこのエントリーを下書きのまま温めているうちに同じヴィジュアル系バンドが2つ解散を発表した。どちらも10年以上活動してきたバンドだ。明日は我が身過ぎて他人事に思えなくて、ますます病みが加速してしまった。
でも、どんなに満身創痍でもナイトメアは「続ける」ことを選んでくれたのだ。「続ける」ために一旦5人での歩みを止める。歩み続けるために。もしかしたらやさしい嘘なのかもしれない。考えたくないけれど黄泉さんの声が絶対に治る保証なんてどこにもないし、何年かしたらやっぱり解散しますってなるかもしれない。ぐるぐる思い詰めても実感が湧かないのは今でも変わらないし毎日躁鬱ジェットコースターだし常に前向きでなんていられるわけないけれど、柩さんが活休発表した時に「笑え!」って言ったって聞いたから笑っていたいんだ気持ちだけでも。次のライブは泣きたくないなぁ、柩さんの笑った顔が見たいなぁ、歪んだ顔は見たくないなぁぁ。ヴィジュアル系バンドの人にこんなこと言うのもおかしいかなと思うけど私は柩さんの笑った顔が大好きだから、柩さんを悲しませるものすべて消えちまえって心の底から思う。あ~~神様は意地悪だ~~いくらバンドの名前がナイトメアだからってこんな悪い夢タチが悪いよ~~!
悪い夢が覚めないことは決して悪くはないなんて思えないけれど祈りを込めろと言うなら祈りを込めるし、角は握り潰して何度も夢を見直すよ。だから、あの人たちが選んだこの道がどうかしあわせに続く道であってほしい。何年先かわからないけれど何かしらの決着がついた時、笑っていられたらいいなぁと思う。どうか、そういう未来が来ますように。その時に今と同じ熱量の好きを保っていられるかは正直わからないけれど、今はただただ明るい未来が来ることを祈っています。負けんなよ、同世代!