19歳の香取P〜1996年春コンを語る〜

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以前実家で発掘した「STOPtheSMAP」のカセットテープを再び聞いてみた。録音されていたのは、96年に行われた春コンのセットリストについて慎吾が話しているものだった。96年の春コンといえば、95年末から96年明けにかけて東名阪で行われた冬コンの内容に少し手を加えた形で行われたもので、森くんの事実上のラストステージとなったコンサートである。
今になって聞いてみると、この春コンに慎吾なりの森くんのラストステージへの想いが見え隠れしていて非常にグッとくるものがあったので文字起こしをしてみようと思う。

「今回はですね、1月のコンサートの、ちょ、ちょこっと変えただけなんですけど、えー何が変わったかと言いますとですね、中居くんがソロを歌いましたね。「きまり」「きまり」ですよぉ。しにたくなるのぉ〜♪とかいう、あの「きまり」ですよ(笑)そしてですね草彅剛がですね、SMAPのアルバムの中から「Teenage Blue」それを歌いまして。そして木村くんがですね、SMAP008から「声を聞くよりも」そして吾郎ちゃんが、吾郎ちゃんは一緒だったのかな?前回と。あのぉ、ハッピーバースデーきみはいまぁ〜♪ってやつですよ。あと変わったのはですねぇオープニングの構成とかあと、まんまと入りましたねSMAP008の中から!「それじゃまた」!まんまと!アンコール辺りで歌いましたよこれを、これをまんまと歌いまして。あと008の中から入ったのがですねぇ、「恋があるから世の中です」これを木村くんのコーナー、ロックコーナーの中で「恋があるから世の中です」を歌いまして。あと僕のラップコーナーの中で「Slicker's Blues」をもちろん。これねぇ時間が延びちゃうんですよこれ入れるとやっぱり、1月のものにこれを入れると。んーだけど入れようとしたのはですね、半分しか入んなかったんですよ。前のラップの3人、中居くん、僕、あと吾郎ちゃんそれだけだったんですけどぉ、僕としては全員入れたかったんで、やっぱり全員のラップの部分聴きたいじゃないですか。入れたかったんですけどもぉかなりもう頭を悩ましてたらそしたら中居くんがですね、あのー、ここをこうすればいいんだという感じでおしえてくれまして、んでラップコーナー始めちょっと他の曲をやって「Slicker's Blues」の3人のラップをやってサビをやってまた今までどおりのラップコーナーをやって最後の方にまた「Slicker's Blues」の3人のラップとサビをやって、そういう感じでやらせて頂いたんですけどどうだったでしょうか。あっ!あと森くんと僕!森くんと僕のですね、ソロですよ。題名PANKY。これがウッゼアエー♪とかいう感じのやつやってまして、あとブンブンブーンあしたはれるぜデオーデオー♪っていうのを2曲をですねリミックスしまして、 その曲のタイトルをPANKYというのをですね、作詞を僕がしまして作ったんですが。今回は2曲を短くして他のをちょこっと入れようと。その2曲を見たことない人たちもいるだろうということでそれも、それもやりまして。それプラス、エッビバーディ♪イヒヒッ(笑)
「HOUSE OF LOVE」えー前にやりました「HOUSE OF LOVE」とですね、それを、もう、超短くですよ、みじかーく半分今までどおりの2曲をやりまして。そしてそれからあと半分は「HOUSE OF LOVE」とレリゴレリゴーレリゴレリゴー♪とあと森くんのダーラビーオラージャッジャッジャッジャッ♪あれを入れまして、あとその3つかな。その3つをもう無理矢理ぶち込みまして、もうブツッブツッて感じでもうもう無理矢理ぶち込んで短く、で最後にウッゼアエー♪戻ってまたドワーンてまた終わるっていうですね。題名は「PANKY mix」また期待していて下さい!」

この春コンの元になった95-96の冬コンでは構成演出をメンバー全員が手がけた。慎吾の担当はラップコーナー。そこに手を加えるに当たって追加されたのが冬コンの後に発売されたアルバム「SMAP008」に収録されている「Slicker's Blues」だった。
この曲を全部使ってしまうと時間が延びてしまう。でもどうしても全員のラップパートを入れたかった慎吾。きっと全員の、というよりも森くんのラップパートを入れたかったのではないだろうか。皮肉にも森くんのパートは後半の最後の最後だった。頭を悩ます慎吾に中居さんがアドバイスして全員のパートを入れることができた、というのもまた胸が詰まる。
そして森くんと慎吾のソロ。95年春コンで披露した「Turn the beat around」と「HOUSE OF LOVE 」同年夏コンで披露した「Let it All Go」を立て続けにやるという、これはもう無理矢理でもなんでも慎吾の慎吾による「森くんと僕の集大成」だったのだと思う。
現在の香取Pの原点とも言える最初のプロデュースがこんなにも切ないものだったのかと思うと、Mr.Sの時の「楽しんで作れた」という一言がますますグッときてしまった。

冬コンのメンバー全員でのプロデュースに対して「成功した喜びはみんな絶対病みつきになるよ」と嬉しそうに話していた中居さんを思い出す。もっともっと6人で、6人6様のコンサートを作りたかったんだろうなぁと思う。「中居くんすごい」と目をキラキラさせていた慎吾も同じ想いだっただろうか。
いつかまたメンバーのメンバーによるコンサートが観てみたいと思う。それを森くんが観てくれたらと思う。その時は今よりもっともっと、6スマの曲を使って当時の振付を踊ってほしい。その時はきっとMr.Sの時のように自然とひとり分のスペースが空くんだろうな、なんて幸せな妄想に浸ることができる今を、19歳の慎吾の声を聞きながら噛み締めている。